健康-気象と健康-冬

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気象と健康・・・冬

１．冬はどんな季節
　イラスト冬の体調管理は、寒さの他に乾燥対策や免疫力の向上などが重要です。また、大気汚染物質の濃度が高まるので、肺炎や気管支炎の多発にもつながるため、ウイルスや細菌感染の予防も大切となります。

２．冬の天気の特徴
　冬の寒さや空気の乾燥の原因は、ユーラシア大陸北東部で発達したシベリア寒気団によるものです。シベリアでは冬の夜が長く、空気が冷やされると地表面の熱を放射する放射冷却が起こり、上空から空気がどんどん降りてくることで気圧が高くなります。

　シベリア高気圧からの冷たい北西風は、日本海を渡ることで温度が上昇します。この北西からの風を木枯らしといい、その年一番早い木枯らしを"木枯らし一号”として発表します。

　条件として１０月半ばの晩秋から１１月末の初冬の間に吹く毎秒８メートル以上の風のことをいいます。反対に日本列島の東側では太平洋高気圧からの湿った暖かい空気と冷たい空気がぶつかり低気圧が発達します。
　
　このように西に高気圧、東に低気圧のある気圧配置が、冬の代表的な"西高東低”と呼ばれています。日本列島周辺を縦の等圧線が南北に走り、北西から南東に横断するように吹く季節風を"冬将軍”といい、厳しい寒さや乾燥を引き起こします。

　冬はユーラシア大陸から運ばれてくる冷たい乾燥した空気が、比較的暖かい日本海に流れ、日本海上空の水蒸気を吸収します。この時に上空に雪雲をつくることで、日本海側の地方にはたくさんの雪が降ります。特に、雪雲が日本列島に到着し、本州の奥羽山脈にぶつかることで日本海側に豪雪をもたらします。

　太平洋側では晴天が多く、乾燥した気候が続きます。天気予報で伝えられている乾燥した空気は、目安として湿度５０％未満の状態を指しています。空気中に含むことができる水蒸気量は気温が高くなると増加して、低くなると減少する性質があるため、夏よりも乾燥しやすいといえます。

イラスト　太平洋側に吹く乾燥した風を"空っ風”や"赤城おろし”ともいわれます。
　
　